日本旅行医学会

●2024年 第22回 日本旅行医学会大会<オンライン開催>

●開催日時 2024年5月18日(土)19日(日)*オンライン開催
●場所


第22回日本旅行医学会大会 特設サイト(参加申し込みページ)

会場:カンファレンスパーク(昨年と同様)
方式:Zoom Webinar

*会期後のオンデマンド配信あり(5/27~6/9)


●概要 大会テーマ:『トラベルワクチンの基本から応用』

大会長:クリニックやなぎさわ 院長 柳澤 紘
後 援:一般社団法人 日本旅行業協会
主 催:一般社団法人 日本旅行医学会
(〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-11-6 第二シャトウ千宗202号)
TEL 03-5411-2144 FAX 03-3403-5861

●プログラム
(2024/05/18)
■■■■■- 5月18日(土)-■■■■■

□開会あいさつ□

□大会長講演□
◆『トラベルワクチン総論』[4単位]10:10~10:55
クリニックやなぎさわ 院長 柳澤 紘
(座長)地方独立行政法人りんくう総合医療センター
総合内科・感染症内科兼感染症センター長 倭 正也
講演要旨:海外での渡航先で思わぬ感染症の罹患や、輸入感染症への対応が重要となっています。トラベルワクチン(予防接種)は、①海外で流行する感染症から自分自身を守るために、②入国時に予防接種証明を要求する国(地域)に渡航するために、渡航先、渡航期間、渡航形態、宿泊施設、など様々な要素を考慮して、適切なワクチンを受けておくことが大切です。またマラリアなど予防接種のない病気の対処や予防薬の知識と準備も必要です。

□旅行医学のトピックス1□
◆『医療現場におけるエアロゾル感染の実態 及び医療機関向け空気清浄機によるコロナクラスター抑制事例報告』[3単位]11:05~11:50
富士フイルムメディカル株式会社 ニュービジネス事業部 メディカルサプライ部 部長 阿部 洋史
(座長)医療法人社団健育会竹川病院 院長 原田 俊一
講演要旨:厚生労働科学研究「新興・再興感染症のリスク評価と危機管理機能の実装のための研究」によると、建築物衛生法に適合していない建築物が増加している。また、医療施設は建築物衛生法の適用外であり更に基準に適合していない施設が多く、不十分な換気によりエアロゾル感染が拡大しているのが実態である。今回、富士フイルム独自の抗菌・抗ウイルス技術「HydroAg+(ハイドロエージープラス)」が搭載された空気清浄機によりエアロゾル除去による院内コロナクラスター抑制の実績とメカニズムを解説する。

◆『予防接種時のアナフィラキシー・血管迷走神経反射への対応』[3単位]12:00~12:45
あいち小児保健医療総合センター 総合診療科 医長 奥村 俊彦
(座長)京都橘大学 健康科学部 健康科学研究科 客員教授 西本 泰久
講演要旨:予防接種における重大な副反応のひとつにアナフィラキシーがある。頻度は低いものの、死に至ることもある疾患であり、その症状や対応を知っておくことは予防接種に従事する者にとって不可欠である。日本のアナフィラキシーガイドラインは2022年に改訂されており、今回の講演では新しく改訂されたポイントを中心に解説する。また、アナフィラキシーと鑑別が必要な血管迷走神経反射についても取り上げ、アナフィラキシーとの違いについて解説する。

□昼休み デジタルポスター展示□12:45~13:35

□災害トピックス□
◆『群集事故の諸相とメカニズム解明に向けた取り組み』[3単位]13:35~14:20
関西大学 社会安全学部 教授 川口 寿裕
(座長)永冨脳神経外科病院(Oita Brain Center) 救急災害医療センター長/経営企画統括本部長 石井 圭亮
講演要旨:2022年10月に韓国で発生した群集事故は159人の死者を出す大惨事となった。日本でも2001年に兵庫県明石市の歩道橋内で11人の死者を出す群集事故が発生している。本講演では過去の群集事故からその諸相を読み解くとともに、要因と対策について概説する。群集事故は検証実験が困難であるため、その発生メカニズムは未解明の部分が多い。コンピュータ・シミュレーションを活用したメカニズム解明への取り組みについても紹介する

◆『線状降水帯と都市災害』[3単位]14:30~15:15
日本大学 文理学部地球科学科 教授 三隅 良平
(座長)おちあい医院 院長 落合 淳
講演要旨:最近、「線状降水帯」という言葉をよく聞くようになりました。線状降水帯とは、集中豪雨のうち雨域が線状になるものを指しており、昔から起こっている現象です。近年の豪雨災害を受けて、その予測を何とかしようという気運が盛り上がり、線状降水帯に関する様々なプロジェクトが実施されてきました。本講演では、線状降水帯とは何か、なぜ予測が難しいのかをお話しするとともに、最近の線状降水帯予測に関する研究成果を紹介します。

□海外招待講演□
◆『アフリカの最新マラリア事情と予防』[3単位]15:25~16:10
Consultant in Tropical Medicine and Travellers’Health Course supervisor Dr. Kay Schaefer
(座長)クリニックやなぎさわ 院長 柳澤 紘、
関西医科大学 英語教室 教授 R.ブルーヘルマンス

◆『ネパールトレッキングでの旅行医学』[3単位]16:20~17:05
MD, Medical Director of CIWEC Hospital and CIWEC Clinic Travel Medicine Center
Dr. Prativa Pandey
(座長)京都きづ川病院消化器内科 副院長 前田 利郎、
関西医科大学 英語教室 教授 R.ブルーヘルマンス





●プログラム
(2024/05/19)
■■■■■- 5月19日(日)-■■■■■

□海外医療事情□
◆『英国と日本の医療制度』[3単位]10:00~10:45
NTT東日本関東病院 国際診療科部長、総合診療医、英国家庭医療専門医 佐々江 龍一郎
(座長)医療法人社団健育会竹川病院 院長 原田 俊一
講演要旨:日本は国際的にも質の高い医療を提供し続ける一方、医療療者への負担は増大しており、働き方改革と医療の持続性を両立していく必要がある。今後医療者の負担を少しでも軽減するのであれば「医療の効率化」、「質の標準化」、「優先順位」を度前向きに検討していく必要がある。
英国では日本同様の社会情勢のなか、総合診療医(GP)が医療資源の有効活用や地域の健康を継続的に守る役目を担っている。この総合診療専門医(GP)を軸とした包括的な医療の提供や多職種連携は今後高齢化する慢性期の医療を担う上でも参考になりうる。またデジタル医療の活用や公平な医療リゾースの配分など、様々な視点から今後の課題を考察していきたい。

□旅行医学のトピックス2□
◆『渡航者に必要な肝炎ワクチン』[4単位]10:55~11:40
東京大学医科学研究所 先端医療研究センター感染症分野 教授 四柳 宏
(座長)東海大学医学部 客員教授 山口 公一
講演要旨:海外旅行の際にはウイルス肝炎に罹患する可能性を考えておく必要がある。欧米諸国を除いたほとんどの国でA型肝炎に感染する可能性があるため、A型肝炎ワクチンの接種の必要性は高い。A型肝炎同様に経口感染するウイルスにE型肝炎ウイルスがある。ワクチンがないため、感染のリスクを知っておく必要がある。この他B型肝炎・C型肝炎のリスクにどのようなものがあるか知っておくことも大切である。本講演ではこうした点に関して新たな知見も交えて紹介した。

◆『海外で感染症から身を守るためのパーソナルケア-殺虫剤と人体用虫よけ剤の使用について-』[3単位]11:50~12:35
フマキラー株式会社 開発本部基礎科学研究部 部長代理 佐々木 智基
(座長)自治医科大学 健診センター 助教 島田 瑞穂
講演要旨:2014年のデング熱国内発生で改めて、「日本国内でも蚊に刺されると感染症になる」ということを再認識させられたが、よりリスクの高い海外で蚊に刺されないようにするにはどうしたら良いのか。リスクがあることを知っていても、その対策を実行できる人は少ない。本講演では、パーソナルケアとして殺虫剤や忌避剤の効果的な使い方を通して、海外で感染症から身を守る方法を考えたい。

□昼休み デジタルポスター展示□12:35~13:25
デジタルポスターの閲覧が可能です。
昼休み以外の時間にもご覧いただけます。

□旅行医学のトピックス3□
◆『知っておきたい狂犬病の対策』[4単位]13:25~14:10
新古賀病院 総合診療科部長 菅沼 明彦
(座長)医療法人社団 旭清会 ゲートシティ大崎 メディカルクリニック 院長 川瀬 敦之
講演要旨:狂犬病は哺乳動物全般に感染しうる疾患であり、一度発症したヒト狂犬病の致死率はほぼ100%である。特にイヌが感染源として重要であり、ヒト狂犬病の99%はイヌを介して発症している。日本国内においては、昭和30年台に狂犬病は根絶されたが、海外では依然として多くの国が狂犬病常在国である。一方で、狂犬病はワクチンによる発症予防が可能な疾患ある。今回、海外渡航者にとって重要である狂犬病の基礎的な知識について概説したい。

◆『黄熱ワクチン・髄膜炎菌ワクチンについて』[3単位]14:20~15:05
サノフィ株式会社ワクチンメディカル部 メディカルマネジャー Sooyoun SHIN
(座長)京都きづ川病院消化器内科 副院長 前田 利郎
講演要旨:本発表ではサノフィ社製の「黄熱ワクチン一人用」と4 価髄膜炎菌ワクチン「メンクアッドフィ筋注」について紹介する。黄熱ワクチンは黄熱ウイルス(17D-204株)の弱毒生ワクチンである(国際誕生1953年)。メンクアッドフィ筋注は、メナクトラ筋注の後継品としてより高い免疫原性と広い接種対象を目指して開発された(2023年3月発売開始)。二剤の特徴、有効性、安全性、接種対象者等について解説する。

□特別講演□
◆『「宇宙での旅行医学」~必要な身体検査と課題~』[4単位]15:15~16:25
日本大学医学部 社会医学系衛生学分野 宇宙航空環境医学 兼任講師
元 防衛医科大学校 防衛医学研究センター 特殊環境衛生研究部門 教授
藤田 真敬
(座長)京都橘大学健康科学部 健康科学研究科 客員教授 西本 泰久
講演要旨:1961年 ガガーリンの宇宙飛行、1969年 アームストロングとオルドリンの月面着陸以来、宇宙には特別な選抜と訓練を終えた宇宙飛行士しか行くことが出来なかった。2023年6月 アメリカのVirgin Galactic社が世界初の商用宇宙旅行を開始し、宇宙旅行が一般に開放されている。日本の大手旅行会社でも参加予約が始まり、今後医療従事者への相談も予測される。必要な健康状態、推奨される健康診断について紹介する。






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●参加申込方法
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第22回日本旅行医学会大会 特設サイト(参加申し込みページ)

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カンファレンスパーク ログインページ

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◇デジタルポスター発表募集について
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デジタルポスター応募要項はこちら
応募用紙(Word)はこちら
応募用紙【作成例】はこちら

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◇認定単位について
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★会期中(5/18-19)の場合★
 ①講演視聴(Zoomより自動でログを取得します)+②期限内の大会アンケート送信
 上記2項目が確認できた場合、単位を付与いたします。
 *基本的に、Zoom Webinarご参加(登録)時のメールアドレス・ご氏名にて視聴記録を取ります。
  複数の方が同じ場所で同じ講演をご視聴になる場合でも、個人ごとに、それぞれ別の端末からカンファレンスパークにログインのうえ視聴をお願いいたします。
 *Zoom参加時のお名前またはメールアドレスがカンファレンス・パーク登録名と一致しない場合は、視聴確認が取れず単位付与ができない場合がございますので、ご注意ください。

【単位付与について】
 *会員の方:「会員マイページ」に取得単位の記載をします。
 *非会員、法人会員で認定をお持ちでない方:単位証明書を発行しますので、お申し出ください。
 *単位付与の目安は、会期後2週間程度です。

【アンケートについて】
 *大会アンケートURLは、カンファレンス・パーク>学会からのお知らせに掲載します。
  回答可能な期間以外は、回答ができない設定になっております。
 *土曜日、日曜日でそれぞれ異なるアンケートです。回答期限は、各開催日の翌日正午までです。
 *おひとり様、各日1回のみの回答送信をお願いいたします。


★オンデマンド期間の場合★
 ①講演視聴(カンファレンスパークより自動でログを取得します)+②期限内の大会アンケート送信
 上記2項目が確認できた場合、単位を付与いたします。

【単位付与について】
 *会員の方:「会員マイページ」に取得単位の記載をします。
 *非会員、法人会員で認定をお持ちでない方:単位証明書を発行しますので、お申し出ください。
 *単位付与の目安は、オンデマンド期間終了後2週間程度です。

【アンケートについて】
 *アンケート送信期限は、オンデマンド配信終了日の6/9(日)です。
 *大会アンケートURLは、カンファレンス・パーク>学会からのお知らせに掲載します。
  回答可能な期間以外は、回答ができない設定になっております。
 *会期中にアンケートをお答えいただいている場合、その項目は飛ばしてご回答ください。


◆大会チラシ ダウンロード◆




●参加費 【医師】会員 : 12,000円 / 非会員 : 13,200円 【その他 医師以外】会員 : 6,000円 / 非会員 : 6,600円 ※2日間とオンデマンド参加費です。 ※会員は不課税、非会員は課税(税込)です。

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