日本旅行医学会

●2022年 第14回 日本旅行医学会 看護部会

●開催日時 2022年11月20日(日)
●概要 タイトル:第14回 日本旅行医学会 看護部会
日  時:2022年11月20日(日)10:30~15:25 
     ※終日参加で20単位取得可能
会  場:オンライン(Zoom)
オンデマンド配信:11/23(水)~12/4(日)※単位付与対象外
主  催:一般社団法人 日本旅行医学会
●プログラム
(2022/11/20)
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■10:30~10:35
プレレクチャー
看護師の旅行医学
日本旅行医学会 理事

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■10:35~11:30 [5単位]
【海外トピックス】
『モーリシャスの医療制度の特徴、日本との違い』
順天堂大学病院総合診療科講座 後期研修医1年目
Praben Padiachy
講演要旨:最新の世界保健統計データによるモーリシャスの平均寿命ランキングは81位(男性71.4歳、女性77.8歳)で、アフリカでは3位でした。乳幼児死亡率と妊産婦死亡率からも、アフリカ諸国の中で最も保健衛生が良好な国と言えます。
人口10万人あたりの医師数は日本の245人に対して、モーリシャスは202人です。1968年に独立して以来、自国民に対する公的医療機関で行う医療は無償です。一方で、私立病院での医療費は有料で高額です。モーリシャスでは国民皆保険制度はなく、民間医療保険加入者のみがより高い医療水準を提供できる私立医療機関受診加療ができます。
医学教育に関しては、モーリシャスの医学部は教育者不足のため、15年前から中止となりました。現状況ではすべての医師は外国の医学部を出た後モーリシャスの公的医療機関にて2年間の研修を修了することが定められています。

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■11:40~12:30 [5単位]
【教育講演1】
『看護師の業務範囲と法的責任』
蒔田法律事務所 蒔田 覚
講演要旨:看護師は,医師の指示に基づいて「診療の補助」を行うことができる。ツアーナースの場合には,指示をする医師が近くに存在せず,また医療機関のように十分な医療提供環境が整っていない中での対応が求められることも多い。しかし,看護師として行った業務については専門職としての法的責任が発生する。
「診療の補助」の概念は,医療機器や医療技術の安全性の向上,時代や社会的要因による影響を受けるため必ずしも一義的には決まらない。医師の働き方改革に伴うタスクシフト・タスクシェアを検討する中で,診療の補助の概念についても整理が進んだことを踏まえ,改めて看護師の業務範囲と法的責任について考察する。

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■13:20~14:20 [5単位] 
【体験発表&ディスカッション】
『”ナースとして新型コロナで困ったこと” ”新型コロナ対策のナースとしての工夫” など』

●教育を止めないために,パンデミック下だから創り出せること-Team Tachibana 軌跡の一端-
京都橘大学看護学部 河原 宣子
発表要旨:街中のあちらこちらに消毒薬が置かれ,誰もがマスクを着用している状況を,つい数年前までは想像もできなかった.約0.1㎛の新型コロナウィルスが,地球的規模で人々の生命や生活,さらには社会経済活動や政治にまで多大な影響を及ぼしているという事実を,目の当たりにした.人類はこれまでも様々な感染症と闘い,かつ折り合いをつけながら歴史を築いた.そのたびに,生きることの意味を問い,知恵を紡いで技術を革新させて歩んできた.
パンデミック下でも教育を継続するために,あるいは看護職として奮闘した約3年間.COVID-19が私たちに語りかけていることは何か.改めて考えたい.

●コロナ流行の中での企業看護職としての役割(従業員の健康を守る)
カシオ計算機株式会社 人事部本社診療所 岡野聖子
発表要旨:2019年12月、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は中国で発生してからわずか数か月のうちに世界的な流行になりました。多くの従業員がいる企業において、産業医や企業看護職たちは自身の役割や支援について悩むことも多かったと思います。感染予防対策、職域接種、海外駐在員の健康管理、感染者への対応等、これまでにない新たな対応を迫られることもあり、タイムリーに情報を収集してきました。
ウィズコロナ時代に入り、今後求められる企業看護職の役目について、あらためて皆さんと考えてみたいと思います。

●医療逼迫の不安の中で頑張る私たちへの誹謗中傷
~続くコロナ偏見に疲労する私たち~
医療法人 小山すぎの木クリニック 加賀 誠
発表要旨:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は, 2019年12月初旬に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから, わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となった。
当時は、新型コロナウイルスという未知のウイルスへの恐怖、一人ひとりに責任がのしかかった自粛要請。医療従事者の我々に至っては、高い緊張状態は今なお続き、日々の不安は尽きることはない。
未曾有のコロナ禍、冷静さを取り戻すため、日々の医療や感染対策に真摯に取り組む中、2020年3月、当院透析患者の新型コロナウイルス感染が確認された。コロナ流行初期でもあり、患者やスタッフ・またその家族らが自粛警察による圧力、SNS等による熾烈化する誹謗中傷の的になり、大きなストレスが生じた。日本独特の同調圧力を原因とする新型コロナの二次被害。当院の経験を報告する。

●湯沢町保健医療センターに於けるCOVID-19感染対策・工夫
湯沢町保健医療センター看護部 直崎加寿栄
病院の構造が横長でそれを活かしながら、感染隔離部屋の確保、ゾーニング、及び、一般病棟・病床の運用を崩さず受け入れるにはどうしたらよいか?又、院内感染でゾーニングが崩れ、再ゾーニングの確認、非感染者の行動をどうするか?等の問題が新たに出現。これらの問題をどう解決し、感染拡大・クラスター予防、困った事・工夫したことなどを振り返り考察しまとめてみました。


*ディスカッションは、体験発表者および座長の医師によって行われます。参加者のコメントや体験・意見を頂く場面では、音声参加を受け付けますのでぜひご参加ください。


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■14:30~15:20 [5単位]
【教育講演2】
『喘息児の旅行医学』
東海大学医学部 客員教授
山口 公一
講演要旨:喘息児が旅行を安全に楽しむためには普段の状態をより良好に保っておくことと、急性増悪(発作)時の対応の再確認が重要です。旅行中の環境の変化は大きな楽しみのひとつですが、発作の要因にもなりますので、必要な薬物は旅行中に不足することがないように準備をし、いつでもすぐに使えるように携帯し、余裕をもって行動することが大切です。また旅行先での医療機関を含めた医療体制についてもできるだけ確認しておくと安心です。

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■15:20~15:25
閉会挨拶
日本旅行医学会 理事

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※敬称略
※プログラム内容・時間・講演者は予定であり、変更になる場合がございます。

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●申込方法
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参加申し込み締め切り 11/16(水)正午




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※参加費のお振込みだけではセミナーにご参加できませんのでご注意ください。



※参加費は、自然災害等やむを得ない場合を除き、不参加やキャンセルの場合でも返金致しかねます。予めご了承ください。


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●参加費 会員3,000円、非会員5,000円

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